小児科・小児心療内科

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ひろ小児科

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MR(麻しん風しん混合)ワクチン、おたふくかぜワクチン接種(令和7年3月31日発信

メーカーからの供給が見込まれないため、「MR(麻しん風しん混合)ワクチン」、「おたふくかぜワクチン」の予約を一時中止しております。

ご迷惑をおかけします。

予防接種により健康被害救済制度〜健康増進課発信より抜粋〜(令和7年4月22日

「保護者の方へ 保護様が予防接種を受ける前にお読みください」

〜川口市保健所健康増進課の発信からの抜粋〜


 定期の予防接種によって引き起こされた副反応により、医療機関での治療が必要になったり、生活に支障が出るような障害を残すなどの健康被害が生じた場合には、予防接種法に基づく補償を受けられる場合があります。

 健康被害の程度等に応じて、医療費、医療手当、障害児養育年金、障害年金、死亡一時金、葬祭料の区分があり、法律で定められた金額が支給されます。

 しかし、副反応にはワクチンの接種の原因でなく、偶然、ワクチン接種と同時に発症した感染症などの原因であることがあります。

 そのため、その健康被害が予防接種によって起こされたものか、別の要因(予防接種をする前あるいは後に紛れ込んだ感染症あるいは別の原因等)によるものなのかの因果関係を、予防接種・感染症医療・法律等、各分野の専門家からなる国の審査会にて審議し、予防接種によるものと認定された場合に補償を受けることができます。


*予防接種により健康被害が生じた場合には診察したい医師、健康増進課へご相談ください。

予防接種の考え方

 病気はかかってしまったら速やかに治療する事が非常に重要です。またそれと同時に、病気にかからないように努めることもとても大切なことだと思います。日常の手洗い、うがいやマスク着用はご家庭で実施可能な予防手段です。

 医療機関での有効手段として予防接種が存在します。特に重症な病気の場合は、かかってしまってからでは治療が困難ばかりでなく、時に生命にかかわることもあります。病気にかからないようにするために予防接種は非常に重要な手段と考えます。

 例えば肺炎球菌ワクチン、ヒブワクチンがあります。肺炎球菌やヒブは中耳炎や肺炎などの呼吸器感染症の原因となり、適切な抗菌薬治療が必要となります。稀ではありますがこれらの菌は細菌性髄膜炎を引き起こします。私自身もこの病気にかかった子どもたちの治療にあたったことがありますが、子どもたちの命が奪われたり、水頭症などの重い後遺症を残したりとつらい記憶があります。

 2013年度から肺炎球菌ワクチンとヒブワクチンの定期接種が導入され、それ以降これらの菌による細菌性髄膜炎はほとんどみられなくなりました。

 予防接種には注射による恩恵(メリット)と注射による副反応(デメリット)があり、それらを接種する医師と接種を受ける患者様およびそのご家族が理解する必要があります。

 ネルソン小児科学第19版には、予防接種は最も有益かつ費用対効果の高い疾患予防法の1つである。小児期にみられるワクチンで予防可能な他の疾患(VPD)の大半は当該ワクチン開発と比較した場合に年間発生率が99%以上減少している、と記されています。このように予防接種は、子どもたちの命を守る非常に有効な手段であることを忘れてはなりません。

 

 子どもたちへの予防接種による健康増進にこれからも努めていきたいと思います。


院長 神山 浩

予防接種について

生ワクチンと不活化ワクチン

生ワクチンではワクチン対象疾病の症状が出現する可能性があります。

例えばロタウイルス生ワクチンでは、ロタウイルス胃腸炎の症状である白い便などが出現する可能性があります


一方、不活化ワクチンでは基本的にワクチン対象疾病の症状が出現する可能性はありません。

新しいワクチンについて(令和6年9月27日発信

令和6年10月1日から以下の新しいワクチン(これまでのワクチンの更新)の接種が公費負担のもとで可能になりました。

  • 20価肺炎球菌ワクチン
令和6年4月1日から以下の新しいワクチンの接種が公費負担のもとで可能になりました。

  • 15価肺炎球菌ワクチン
  • 五種混合ワクチン(これまでの「四種混合ワクチン」+「ヒブワクチン」)


当クリニックでは、川口市の推奨をもとに以下のルールで接種をさせていただきます。

①肺炎球菌ワクチン

初めて肺炎球菌ワクチンを接種する方:20価ワクチンを接種させていただきます。

これまで13価ワクチンのみを接種されていた方:次回から20価ワクチンを接種させていただきます。

これまでに15価ワクチンの接種経験がある方:次回からも15価ワクチンを接種させていただきます。

一度15価ワクチン接種をされた方は、それ以降の20価ワクチン接種は致しません。

五種混合ワクチン

初めて五種混合ワクチンを接種する方:五種混合ワクチンを接種させていただきます。

これまで四種混合とヒブワクチンを接種されていた方:引き続き四種混合とヒブワクチンの接種をさせていただきます(4回目の「追加」接種まで、五種混合接種を行いません)。

一度五種混合ワクチン接種をされた方は、それ以降の四種混合とヒブワクチン接種は致しません。

1歳までの接種が推奨されている予防接種(令和6年10月13日発信

キーワードは生後2か月

ロタウイルスワクチンは生後6週での接種が可能ですが、複数同時接種は生後2か月から可能になっています。

1か月健診を受けられた後の下記ワクチンのご予約(「2か月齢」)を推奨いたします。

  • 肺炎球菌ワクチン(20価ワクチン)
  • B型肝炎ワクチン
  • 五種混合ワクチン
  • ロタウイルスワクチン

初めての接種後のワクチン接種スケジュールについてアドバイスをさせていただきますので、お任せください(ご自身で接種スケジュールを立てる必要はございません)。


生後2か月をはじめ初めての接種ご予約は、クリニックへの電話連絡をお願い致します。

五種混合(DPT-IPV-Hib)

対象疾病:ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオ、Hib感染症

ワクチンの種類:不活化

第1期初回標準接種月齢:生後2か月〜7か月未満の間。20日〜56日の間隔をおいて3回。

第1期追加標準接種月齢:初回接種終了 → 6〜18か月の間隔をおいて1回。

受けることが可能な年齢:生後2か月〜7歳6か月未満

*令和6年4月1日から定期接種になりました。

過去にHib感染症ワクチンと四種混合ワクチンを接種しているお子様は、残りの接種もHib感染症ワクチンと四種混合ワクチンを接種してください。

小児の肺炎球菌感染症

対象疾病:肺炎球菌による肺炎、髄膜炎、中耳炎等

ワクチンの種類:不活化

初回標準接種月齢:生後2か月〜7か月未満の間。27日以上の間隔をおいて3回。

追加標準接種月齢:初回接種終了 → 60日以上の間隔をおいて生後12か月〜15か月に1回。

受けることが可能な年齢:生後2か月〜5歳未満

B型肝炎

対象疾病:B型肝炎ウイルスによる肝炎、肝硬変、肝がん

ワクチンの種類:不活化

1、2回目標準接種月齢:生後2か月 → 27日以上の間隔をおいて2回。

3回目標準接種月齢:2回接種終了 → 生後7〜8か月(1回目から139日以上の間買うをおいて)に1回。

受けることが可能な年齢:1歳未満

ロタウイルス感染症

対象疾病:ロタウイルスによる胃腸炎

ワクチンの種類:生(経口)

特異的副反応:腸重積症(ただし発症は非常に稀です)

◉1価ワクチン

接種回数:2回

生後2か月〜24週0日後までの間に、27日以上の間隔をおいて2回

*初回接種は出生14週6日まで

受けることが可能な年齢:出生6週0日〜24週0日後

◉5価ワクチン

接種回数:3回

生後2か月から〜32週0日後までの間に、27日以上の間隔をおいて3回

*初回接種は出生14週6日まで

受けることが可能な年齢:出生6週0日〜32週0日後

BCG

対象疾病:結核

ワクチンの種類:生

標準接種月齢:生後5か月〜8か月未満の間に1回。

受けることが可能な年齢:1歳未満。

Hib(ヒブ)感染症

対象疾病:Hibによる髄膜炎、急性喉頭がい炎等

ワクチンの種類:不活化

初回標準接種月齢:生後2か月〜7か月未満に接種開始した場合 → 27〜56日の間隔をおいて3回。

追加標準接種月齢:初回接種終了 → 7〜13か月の間隔をおいて1回。

受けることが可能な年齢:生後2か月〜5歳未満

*令和6年4月1日から五種混合ワクチンが定期接種になっています。

過去にHib感染症ワクチンと四種混合ワクチンを接種しているお子様は、残りの接種もHib感染症ワクチンと四種混合ワクチンを接種してください。

四種混合(DPT-IPV)

対象疾病:ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオ

ワクチンの種類:不活化

第1期初回標準接種月齢:生後2か月〜12か月未満の間。20日〜56日の間隔をおいて3回。

第1期追加標準接種月齢:初回接種終了 → 12〜18か月の間隔をおいて1回。

受けることが可能な年齢:生後2か月〜7歳6か月未満

*令和6年4月1日から五種混合ワクチンが定期接種になっています。

過去にHib感染症ワクチンと四種混合ワクチンを接種しているお子様は、残りの接種もHib感染症ワクチンと四種混合ワクチンを接種してください。

1歳以上での接種が推奨されている予防接種(令和6年10月13日発信

キーワードは早期接種

麻しん(はしか)流行は予防接種の徹底でほとんど認めませんが、成人で時々小流行を認めることがあります。乳幼児期の麻しん感染では重症肺炎の合併などが懸念され、1歳になりましたら速やかな麻しん接種を推奨します。

日本脳炎の標準接種年齢は3歳以降となっておりますが、生後6か月から接種可能になっています。

麻しん・風しん混合(MR)

対象疾病:麻しん(はしか)、風しん(三日はしか)

ワクチンの種類:生

第1期標準接種年齢:1〜2歳未満の間に1回。

第2期標準接種年齢:年長組在籍中に1回(小学校入学年度の前年度4月〜3月の間に1回)。

水痘

対象疾病:水痘(水ぼうそう)

ワクチンの種類:生

1回目標準接種年齢:1歳〜1歳3か月未満の間に1回。

2回目標準接種年齢:1回目接種から6〜12か月の間隔をおいて1回。

受けることが可能な年齢:1歳〜3歳未満

日本脳炎

対象疾病:日本脳炎

ワクチンの種類:不活化

第1期初回標準接種月齢:3歳の間に6日〜28日の間隔をおいて2回。

第1期追加標準接種月齢:4の間で、初回接種終了後おおむね1年後に1回。

第1期の受けることが可能な年齢:生後6か月〜7歳6か月未満

第2期標準接種月齢:9歳の間に1回。

第2期の受けることが可能な年齢:9歳〜13歳未満

日本脳炎ワクチンは生後6ヶ月からの接種が可能です。当クリニックでは生後6ヶ月からの接種に対応しています。

二種混合

対象疾病:ジフテリア、破傷風

ワクチンの種類:不活化

第2期標準接種年齢:11歳の間に1回。

受けることが可能な年齢:11歳〜13歳未満

*女児では小学校6年生になりましたら子宮頸がんワクチン(ヒトパピローマウイルス感染症予防)接種が可能になります。

子宮頸がんワクチンは当クリニックで接種可能ですのでご相談ください。

ヒトパピローマウイルス感染症(HPV)

対象疾病:子宮頸がん等

ワクチンの種類:不活化

受けることが可能な年齢:小学校6年生から高校1年生相当の女子

小学校6年生になりましたら子宮頸がんワクチン(ヒトパピローマウイルス感染症予防)接種が可能になります。

子宮頸がんワクチンは当クリニックで接種可能ですのでご相談ください。

予防接種スケジュール

当クリニックの初回予防接種(デビュー)では、各予防接種の良いところ(メリット)と副反応(デメリット)について、細かくお話をさせていただきますのでご安心ください。


また、その後の予防接種スケジュールについても、「何をいつ受ければ良いか」について、「日付入りの具体的なスケジュール表」をお渡ししますので、ご心配なくご来院いただきたいと思います。

麻しん風しん混合ワクチン(MRワクチン)接種の考え方(令和6年3月18日発信)

国立感染症研究所感染症疫学センター(2018年4月17日発信)によれば、

以下の「注意点」と「可能な限り早めのMRワクチン接種が推奨される者」として記されています。

注意点

  • 麻疹含有ワクチンの接種歴は記録で確認すること(記憶はあてにならない。接種の記録がなければ、受けていないと考える)。

  • 1歳以上で2回の麻疹含有ワクチン接種記録がある者は受ける必要はない。

可能な限り早めのMRワクチン接種が推奨される者

  • 近隣で麻疹患者の発生が認められる、生後6〜11か月児(緊急避難的な場合に限る)。
 *生後 6〜11 か月で接種しても、第 1 期、第 2 期の定期接種は忘れずに接種する(0 歳での接種は接種回数としてはカウントしない)。

  • 0歳児の家族

  • 2歳以上第2期定期接種対象期間に至る前の幼児で、麻疹含有ワクチン未接種あるいは接種歴不明者

  • 小、中、高、大、専門学校生等で、麻疹含有ワクチン未接種あるいは1回接種あるいは接種歴不明者

以上をふまえた当クリニックの見解(令和6年3月18日)

  • 母子手帳に1歳でのMRワクチンの接種歴があれば、小学校就学前の幼児に対する早めのワクチン接種は必ずしも必要ない(不要ということではない)。

  • 6か月未満の乳幼児に対しての接種は推奨されておらず、接種歴不明の同居家族がいればその対象者(父親、母親等)の接種が推奨される。

  • 母子手帳に2回のMRワクチンの接種歴があれば、小、中学生に対する早めのワクチン接種は必ずしも必要ない(不要ということではない)。

当クリニックの対応について(令和6年3月19日更新

  • 0〜1歳児のご両親に対するMRワクチン接種については、検討すべきと考えます。令和6年3月19日現在、ご両親の接種可否に関する電話でのご相談はお受けしておりません。また、小児に対する定期MRワクチンが確実に行われることを目的として、成人に対する自費でのMRワクチン接種は受付しておりません

  • 2歳児以上のご両親もしくは高校生以上の抗体検査あるいはMRワクチン接種の可否についてのご相談は、上記の見解を含めお受けすることができません。